NORIES CUP 2012

2012年5月13日(日)、茨城県牛久沼に参加者82名を集め、たまやボート主催、ノリーズ協賛による「ノリーズカップ」が開催されました。
メインゲストに田辺哲男プロを迎え、ノリーズプロスタッフの飯塚充隆プロも参戦。
対象魚はラージマウスバス一本の総重量にて競われるという、ビッグフィッシュマッチ。
近年関東を代表するビッグフィッシュレイクとして成長しつつある牛久沼でどんなドラマが生まれたのでしょうか!?

Report

当日の早朝は5月とは思えないほど冷え込み、気温7度。しかし当日は全てのボートが予約で一杯となり、会場は朝から大変な熱気に包まれました。フィールドの状況は、一週間前のまとまった雨の影響で一時は最大1m以上も増水。当日の増水幅は40cm程度となり落ち着き出しているタイミングではありましたが、ベジテーションに囲まれた牛久沼において、ボートから届かないようなシャローへもバスが移動できるため魚の位置を絞り込みづらい要因となり、プラスとは考えがたい状況でもありました。バスのコンディションもプリスポーン、アフタースポーンと様々な状態の魚が混在しており、どのポジションの魚を狙うかで釣り方も変わってくると予想されました。

朝6時30分、ゲームスタート。日中は20℃を超える陽気になったものの、一日を通して晴天で風も少なく、バスフィッシングには少し難しい天候となりました。それでも参加者はそれぞれ思い思いのアプローチでルアーをチョイスし、キャストを繰り返します。一方、田辺プロも参加者とともにフィールドへ赴き、牛久沼のバスに挑みました

13時からウエイインが始まり、次々とライブウェルが検量場所に持ち込まれます。大勢のギャラリーが見守る中、次々とビッグバスが検量される風景はまさに圧巻!
最終的に82人中13人の参加者がバスをウエイイン。決してウエイン率は高くはないものの、13本中3本が50upという、ビッグフィッシュレイクのイメージが定着しつつある牛久沼のポテンシャルを証明する結果となりました。大会終了後は協賛商品のジャンケン大会や田辺プロのセミナーが行われ、大盛況のうちに大会は無事終了しました。

なお、今大会のエントリーフィーの一部はワカサギの放流基金として活用されるそうなので、来年以降、牛久沼がさらに素晴らしいフィールドになることを期待したいと思います。

TANABE´s Game

田辺プロは参加者のスタートを見送った後、当日の状況を把握するためボートを出して、東谷田川下流から上流に向かいました。
まず手に取ったのはロードランナー ヴォイス 760JMH+20lb.、ルアーはビックエスケープツインの1/2oz.テキサスリグという、ビッグフィッシュ狙いに徹したタックル。これでアシやガマ際にピッチングで打ち始めました。「とにかく今日みたいに風のない牛久沼でビックフィッシュをキャッチするためには、静かにアプローチする事が肝心」と言う田辺プロは、エレクトリックモーターを極力使用しない操船を心がけ、またピッチング後もラインが不必要にアシやガマの茎に触れて揺らさないなど、強気なタックルにも関わらず繊細なアプローチを続けます。
茎崎橋まで差し掛かったところでUターンし、下流に向かって流し始めた時、「このまま快晴無風ではバスはさらに浮くから、ビックエスケープツインでは強すぎかもしれない」と状況を読んだ田辺プロは2012年のニューアイテム「エビガエル」をセレクト。これをロードランナー ヴォイス 630H+PE30lb.にセットして、ピッチングでアシの隙間に入れ込み、アシの茎を揺らさないように慎重にアクションを加えるとすぐに答えが出ました。「ガボッ!」という横からひったくる様なバイト!少し送り込んで田辺プロのフッキングが決まりました。やはりスリムな形状+特殊フックのエビガエルは抜群のフッキング率を誇り、数少ないバイトを確実にフッキングに持ち込める信頼感があります。
大会運営の合間の短時間ではありましたが、当日の状況を読んでアジャストするゲーム展開はまさに田辺プロの真骨頂。また、ニューアイテム「エビガエル」の威力を存分に発揮して見せてくれたゲームでもありました。
エビガエル2012NEW

TOP 5 Angler's Pattern

Winner 2,000g 森下豊和 選手

東谷田川上流のガマ、オダ周りをメインに、エスケープツイン(123:アメザリ♂)の3.5gライトテキサスリグで攻略。特筆すべき点は、エスケープツインに5/0のオフセットフックを組み合わせている事。3.5gのシンカーと5/0オフセットフックのセッティングがエスケープツインにはベストセッティングとの事です。タックルもロードランナー ヴォイス 780MH+12lb.を使用し、ライトフリップというテクニックを駆使してバイトを誘発。3バイト3フィッシュというノーミスゲームで2kgフィッシュをキャッチ。見事優勝に輝きました。

エスケープツイン 
123:アメザリ♂

2nd Place Prize 1,970g 大場未知 選手

東谷田川上流のハス畑をメインに、回復系のバスをターゲットに絞り、ラバージグ+シャッドテールによるスイミングでアプローチ。朝はカバー際奥へフリッピングでプリを狙ったものの不発。風が出始めたタイミングでベイトのいるハス畑にて、スポーニングから回復したビッグバスをキャッチする事に成功しました。季節の進行にいち早く気付き、迅速な状況判断で釣り方の変更したことが準優勝という結果に繋がりました。

3rd Place Prize 1,930g 佐藤桂介 選手

メインパターンはガマ中のフリッピング。開始直後はロードランナー ヴォイス760JHにガンタージグ3/8oz(140:ブラウンカモ)+リトルコンポジットスカート(280 キャスティークチョイス コッパーFlk.)というタックルでインサイドを攻めましたが反応がないので、ロッドをロードランナー ストラクチャー 700Hに変更してガマの先端付近を狙う釣り方へシフト。大会終了10分前にたまやボート周辺のガマで得た待望のバイトがこのビッグバス。最後まで諦めずに強いルアーでやり通した達成感と、人生初の牛久沼バスが50upという感動の魚になりました。

ガンタージグ3/8oz
140:ブラウンカモ
リトルコンポジットスカート
280 キャスティークチョイス コッパーFlk.

4th Place Prize 1,710g 西山桂宏 選手

東谷田川上流をメインエリアに、エスケープツイン(043:ライトグリーンパンプキン)のテキサスリグと5インチバックスライド系ワームのノーシンカーでガマ内にアプローチする戦略。スポーニングから回復しきれていないと判断し、スローなアプローチを集中して行い、計2本のバスをキャッチすることに成功。今大会最長寸となる51cmのビッグバスをウエイインし、4位入賞を果たしました。

エスケープツイン 
043:ライトグリーンパンプキン

5th Place Prize 1,680g 金澤岳尊 選手

たまやボート周辺のハス畑を攻略。ハス畑の中にいるベイトフィッシュの存在に気付き、クリスタルS 3/8oz(749:ライブワカサギ)をチョイス。待望のバイトを得てキャッチしたバスは1,680gのナイスフィッシュでした。ベイトフィッシュの存在と強いルアーを信じて巻いたからこそ得られたこの結果に、金澤選手も満足げでした。

クリスタルS 3/8oz 749:ライブワカサギ

IIZUKA´s Game

ノリーズプロスタッフの飯塚充隆プロも参戦し、1,630gのナイスサイズをキャッチして6位入賞を果たしました。
飯塚プロはスタート地点からプレッシャーの少ない西谷田川へ大きく移動してゲームを展開。水位上昇でバスがカバーの奥深くに入っていると判断して、なるべく最奥までキャスト可能な、奥行きのさほどないガマのエリアを選択してアプローチを繰り返しました。
メインで使用したルアーはエスケープツイン(133:グリーンパンプキン ブラックFlk./ウォーターメロン レッド+グリーンFlk.バック)の1/4oz.ノーリーダーダウンショット。ダウンショットシンカーとフックを結合したものを自作し、通常1/4oz.のテキサスリグではアプローチできないような水深30cm程度のガマの折り重なったカバーを攻略しました。ロッドは静かなルアープレゼンテーションと、バイトの瞬間に一気にカバーから引きずりだすトルクを両立する、ロードランナー ストラクチャーST680MH。ガマを揺らさないことに最も神経を使いながら細かなシェイキングを行い、エスケープツインが持つしっかり水を押せるツインパドルで魚を寄せてバイトに持ち込みました。
結果として3本ものバスをキャッチして入れ替えを繰り返し、最大1,630gのバスをウエイインすることに成功しました。
エスケープツイン 
133:グリーンパンプキン ブラックFlk./ウォーターメロン レッド+グリーンFlk.バック