NORIES CUP 2016
2016年5月8日(日)、国内有数の美しい景色を有する(田辺哲男 談)牛久沼で、今年も「たまやボート オープントーナメント ノリーズカップ」が開催されました。前日は強風のためボートレンタルも臨時休業となるほどでしたが、開催当日は非常にいい天気に恵まれました。
昨年 5月10日の同大会では、参加者は過去最高の87名ということでしたが、今大会ではさらに増えての89名の参加。ボートの予約も1週間かからずに満艇となってしまったということで、惜しくも参加できなかったという方も多いのではないでしょうか? メインゲストは田辺哲男プロ。さらに、ノリーズプロスタッフとして亀山湖などで活躍する鶴岡克芳、城ノ上巧や、H-1GPXといったトーナメントの場やメディアでも活躍する津輕辰彦、山口敦史といった精鋭たちが牛久沼に集結。 バッグリミット「1匹」という牛久沼ならではの、通称「ブタバス」と呼ばれるグッドコンディションのみに狙いを定めて毎年行われるハイウエイト勝負。結果はいかに!?
田辺哲男 | 鶴岡克芳 | 城ノ上巧 | 津輕 辰彦 | 山口 敦史 |
Report
昨年の同大会と日付が近いこともあり、その結果を参考に作戦を練られた選手も多いのではないでしょうか? 昨年は大会前日に田辺プロがボルケーノシリーズで朝のうちに3本のビッグバスを捕らえたことが話題となりましたが、今年の事前情報では季節進行が異なるのか?!巻きモノよりも撃ちモノの釣果の方が優勢。さらに、昨年は生い茂っていたハス畑もいまいち生えそろっておらず、どうやら昨年と同じ釣りでは通用しなそうな雰囲気をみなさんも感じ取っていたことでしょう。 | |
スタート前のミーティングでは、恒例となっている田辺プロからの状況予想と釣り方のアドバイスがあり、「状況はもちろんアフターだからネストとかフライ付きのオスを釣ってもウエイトは伸びない。勝つにはメスを釣らないといけないから一番難しい釣りになるわけで、そのために一番の鉄板ルアーは『エスケープツイン』か『フリップドム』”だろうね。今年、牛久に2回来て2回デコっているオレが言うのもなんなんだけども(笑)、今日はけっこう釣れちゃうんじゃないかと思います」。ということでした。 | |
たまやボート社長からレギュレーションの説明がされた後、予定通りの6時30分、全選手が一列にハス畑を抜けていった後、たまや社長のラッパの音で一斉にスタートしました。 昨年はスタート直後に、たまやボート前でボルケーノグリッパーでバスをキャッチする一幕がありましたが、今年はスロースタートな様子の牛久沼。バズベイトやスピナーベイトなどの巻きモノを投げる選手と、岸際のアシを撃っていく選手たちに分かれていました。 |
|
帰着締め切りは13時30分ですが、ウエイインが始まったのは12時00分から。1時間30分の時間を残しつつも、すでにやり切った選手や、逆に自信のビッグフィッシュを持ち込む選手が続々と帰着。1匹目の検量から1,500gを超えるところが「さすが牛久沼」と感じさせてくれます。 見事ブタバスをキャッチして帰着されたのは、89人中20人。昨年よりも季節進行が早いのか、見るからにアフターの個体が多く 2kgオーバーとまではいかないまでも、そこは牛久沼。持ち込まれたバスの半分以上が1,300gオーバーという期待通りのハイウエイト戦となりました。ルアーに関しては、持ち込まれた20匹中12匹がエスケープツインシリーズで、フリップドムが3匹。 そして見事その戦いを制したのは…… 中学2年生、12歳の田中勇希選手! フリップドムでアフターながらも1,760gのビッグフィッシュを持ち帰り、見事!89人の頂点に立ちました! エスケープツインよりもフリップドムの釣果の方がビッグフィッシュよりだったことからも、やはりアフターのザリガニ食いのビッグフィッシュにはフリップドムが効果的ということが証明されました。 |
|
試合後には、田辺プロと城ノ上プロによるセミナーが開催され、「デコった自分たちの反省会(?)」と「ヒラクランクギルのチューニングや使い分け」などの話をしていただきました。セミナーのあとには表彰式と、全員に豪華景品のチャンスありのジャンケン大会なども行われ、1日を通して楽しいイベントとなりました。 |
TOP 5 Angler's Pattern
TOP 5
|
Winner 1,760g 田中 勇希 選手 バスフィッシング好きのお父さん(貴パパさん)の影響で5歳から釣りを始めた中学2年生。フリップドムは今大会で初めて使ったとのこと。10時ごろにキャノン対岸でこのバスが釣れたときには、お父さんの方が『ヤベェぞ!』と焦っていたようで、勇希選手が自分の手でランディングしたそうです。その後はお父さんの方が『今度は俺が釣る』と必死になって親子ウエイインを狙ったそうですが、その後はノーバイトで帰着となりました。
|
|||
2nd Place Prize 1,740g 小林 瑞貴 選手「東谷田川のちょっと上流右側のアシの奥にシェードを作っている大きい木があるんですけど、そこの最奥です。最初は全然釣れなくて、そしたら先輩(4位の佐藤選手)がテキサスで2本釣っていて、話を聞いたら『奥』だと言っていたので奥までねじ込んだら5投ぐらいで釣れました。11時過ぎだったと思います。」 田辺プロ「正直勝ったと思ったでしょ。牛久のバスは太いから、アフターでもでっかく見えるんだよね。50cmアップだな!と思っても実際は48cmだよね」。 |
|||
3rd Place Prize 1,700g 須藤 寛治 選手田辺プロ「俺と11時半ぐらいにすれ違ったときには『まるで何も無い』って言ってたよね? なのにナゼ?」 「島の南側で先週に知り合いが釣っていたので入ってみたら釣れちゃいました」。 田辺プロ「11時半に谷田部にいたのに、あの時間によく向こうまで行こうと思ったね。だいたい11時半ぐらいまでデコってる人たちは諦めて12時にズルズルと帰ってくるのに、そこで『行くぜ!』ってなるのがいいじゃないですか」。 「2日前に牛久でデコったんですけど、その帰りにロードランナーヴォイスLTT 690PHを買って、今日はその690PHで釣って勝ちました!」 ポジティブな流れを自分で作って、その状況でも諦めずにポジティブに攻めたから得られた結果だったのでしょう。みなさんがアフターのバスを釣ってくるなか、須藤選手のこの魚はプリのポットベリーなバスでした。
|
|||
4th Place Prize 1,550g 佐藤 雄 選手 水深が浅いところで、パーツが多くてパタパタするクロー系ソフトベイトの8gテキサスリグでリアクションバイトを狙っていった結果が1,550gのビッグフィッシュに繋がった佐藤選手。 |
|||
5th Place Prize 1,540g 栗原 信之 選手 「エスケープツインの5gテキサスリグで、カラーは地味でも派手でもどっちでもいいかな、と思って武田プロカラーを使いました。竿はロードランナーヴォイス6100H」。 田辺プロ「それはもうド定番なセットだね」。
|