NORIES CUP 2018

 2018年4月22日(日)、牛久沼のたまやボートにて「ノリーズカップ」が開催されました。一昨年は5月のゴールデンウィーク明け、昨年は6月のアフタースポーニングの時期に開催しておりましたが、今年は「プリスポーンのスーパービッグフィッシュ1本勝負」になることを狙って4月の開催となりました。4月とはいえ晴天無風の牛久沼は真夏のような暑さになりましたが、昨年の79名を上回る87名の方々にご参加いただきました。 メインゲストは田辺哲男プロ。さらに、ノリーズプロスタッフとして亀山湖などで活躍する鶴岡克芳、城ノ上巧。利根川や琵琶湖でプロガイドとして活動している荻野貴生。そして前週に開催されたH-1 GPX 第一戦で3位に入賞した山口敦史といったトーナメントの釣りを得意とするノリーズの精鋭プロスタッフたちが牛久沼に集結。 春の牛久沼を攻略し、プリスポーンのスーパービッグフィッシュを釣り上げる選手は現れたのか?結果はいかに!?

伊藤 巧
田辺哲男 荻野貴生 鶴岡克芳 城ノ上巧 山口 敦史 伊藤 巧

Report

 
スタート前には、田辺プロから「予定ではプリの魚を狙える時期にノリーズカップを重ねたはずなんだけど、今年はよもや4月の第一週からスポーニングが始まっちゃったという前代未聞の年なので。仕方ないけど頭を切り替えてアフターの魚を狙う気持ちでやるとちょうどいいかなと思います。牛久沼は日本でナンバーワンの癒し系レイクですので、そこを楽しむぐらいの気持ちでゆっくり釣りをして、最後までに1本釣ってくると。ノリーズカップは1本勝負だから何時間デコっていようが大丈夫ですから。諦めずに頑張ってください」。という激励の言葉がありました。
たまやボート社長による注意事項の説明などの後、一斉スタート。開催時期は違えども、例年通り、たまやボート周辺の近場で釣り始める選手も多い様子。自身のあるエリアがあるのか、ハイバイパスで目的地に向かう選手たちの姿も。晴天無風という天気もあり、日中には4月とは思えないほどの猛暑にみまわれましたが、各選手それぞれが自分の信じるゲームを展開されたことでしょう。
そして、晴天無風の牛久沼を攻略してウエイインされた選手は、87人中17人。状況から察するにスポーニングは進行しており、プリスポーンというよりはアフターもしくは半プリという個体が多かった様子です。2kgオーバーのスーパービッグまでは出ませんでしたが、持ち込まれたバスはキロアップの個体が多く、牛久沼のポテンシャルの高さを証明する結果となりました。
試合後には、田辺プロと荻野プロによるセミナーが開催され、「当日展開したゲーム」についてタックル紹介を交えながら解説。話の中では「牛久沼における静かなアプローチの重要性」や「レイダウンミノー ディープ ジャストワカサギのシンキングモデル」、「荻野プロのエスケープツインの使い方の極意」といった話をしていただきました。セミナーのあとには表彰式と、全員に何かが当たるほどたくさんの景品が準備されたジャンケン大会なども行われ、1日を通して楽しいイベントとなりました。

TOP 5 Angler's Pattern

TOP 5

Winner 並木 勇人 選手 1,880g
2nd 有里 哲二 選手 1,780g
3rd 平川 皓也 選手 1,780g
4th 柴田 智志 選手 1,720g
5th 麻野 侑馬 選手 1,610g

 

Winner 1,880g 並木 勇人 選手

東谷田川の中流域では何も感じなかったため10分ぐらいで見切り、すぐに上流の茎崎橋まで上がり、アシ島の少し沖にあるパラアシにサンカクティーサンの3.5gネコリグを入れて1,800gクラスをキャッチ。さらにそのすぐ後に、キャノンを少し超えたエリアの小さい島でもサンカクティーサンに1バイト。一旦茎崎橋付近まで下ったところ、サンカクティーサンで1,500gクラスをキャッチ。その後はまたキャノン上流の小さい島で、今度はカメラバ3.5gのパワーフィネスで1,800gクラスをキャッチ。さらにその後は、島のすぐ近くの水路に入った入り口に大きい木が倒れていて、そこで1,000gぐらいをキャッチして帰着となりました。サンカクティーサンのタックルセッティングは、12lb.フロロラインをセットしたベイトタックルで、3.5gネコリグを使用されたそうです。

カメラバ サンカクティーサン

2nd Place Prize 1,780g 有里 哲二 選手

有里選手について「最近、牛久沼で最強の男っていうのをよく聞くんだけど」。と田辺プロ。2018年の【たまやトーナメント】第一戦でもすでに優勝している有里選手は、牛久沼に通いだしてまだ1年というものの、すでに牛久沼で実績を残す、知る人ぞ知る有名選手。この日は、「試合前の1週間は風が強くてあまりボートが出せずプラクティスは思うようにできなかったものの、逆に本湖の遠いエリアは誰も撃っていなくて休まっているのでは?」と考え、朝イチは本湖の島にエントリー。そして「最初から最後12時50分まで島をやりきりました」。とのこと。ウエイインしたバスが釣れたのは8時半ごろ、島を2週目で、すでに撃った場所だったものの、「しつこくやれば食うことがある」と信じてエスケープツインの3.5gチェリーリグを撃ち続けた結果がこのバスでした。3.5gの理由は、1週間ぐらい前からアフターのバスが釣れはじめていたため、アフターのバスを想定してノーシンカーに近いフォールを狙いながらも、プリのメスが混じる可能性も信じたところが3.5gだったそうです。1匹釣ったあとは、「2,800gを釣らないと優勝できない」と思ってリグをビッグエスケープツインに変更して、最後まで撃ち切って帰着となりました。


エスケープツイン

3rd Place Prize 1,780g 平川 皓也 選手

「本当はフローティングミノーで釣りたくて」。という平川選手。朝から西谷田川方面に向かってフローティングミノーを投げていたものの、風も無く、難しい状況だったため、スティックワームのノーシンカーにチェンジ。その結果、西谷田川の細見エリアで見事1,780gをキャッチ。他にも2バイトあったもののフックアップならず、唯一キャッチしたバスがこのビッグサイズだったとのこと。他の選手と同様に着水音に気を使っていたようで、「少しでも着水音がするともうダメなので、垂れているガマにわざと引っ掛けて、滑らせるようにアプローチしたらゴンとアタリました」。

 

4th Place Prize 1,720g 柴田 智志 選手

スタートしてすぐに東谷田川の上流に向かいながらエスケープツインの5gジカリグで左岸を撃っていき、比較的早い時間に、ガマが岬状に若干張り出している場所で1,720gのバスが釣れたとのこと。着水音を極力抑えながらのアプローチを心がけて、ガマの奥にキャストしてからガマの先端寄りのポジションにルアーを届けるイメージで誘っていき、開始1時間ぐらいで船中2匹の好釣果に。その後は帰着間際にフリップドムで1,400gぐらいのバスをガマの奥で釣ったものの入れ替えならずで帰着となりました。

389	スモーカーブルー
エスケープツイン フリップドム

5th Place Prize 1,610g 麻野 侑馬 選手

11時ごろ、東谷田川のアウトサイドベンドにあるアシとガマの間にガマの切れ端が浮きゴミのようにある下で、エスケープツインの7gテキサスリグで釣ったとのこと。11時までにも、オーバーハングした木のシェードにパラガマが絡んでいる場所で、ノーシンカーで1,300gぐらいのバスを1匹釣っていて、ウエイインした1,610gのバスが2匹目。牛久沼での経験はあまりないものの、群馬県の多々良沼に普段から通っており、似たようなシチュエーションには精通している経験がアドバンテージになった様子でした。田辺プロからの「多々良沼と牛久沼はどっちがヘビー?」の問いかけに、「多々良沼ですねぇ」との返答でした。

エスケープツイン