NORIES CUP 2018 入鹿池
REPORT NORIES CUP 2018
2018年9月23日(日)、中部地方を代表する老舗バスフィールド 愛知県 入鹿池にて、中部地方では初めてとなる「ノリーズカップ」が開催されました。中部地方で初めてのノリーズカップということで、どれくらいの人数の方々に参加いただけるのか未知数でしたが、82艇・120名の方々にご参加いただきました。 大減水期にあたる9月の開催ということでボートの出船が危ぶまれるほどの状況でしたが、直前の雨により水位が1m回復して無事に開催することができました。また、当日は晴天無風の天候で、朝は上着が必要なほど肌寒く、日中はジリジリと肌が焼ける真夏のような暑さになり、秋らしい気温差に水中の状況はタフであることが予想されました。 メインゲストは田辺哲男プロと、飛ぶ鳥を落とす勢いで各メディアで活躍中の伊藤巧。取材で入鹿池を訪れた際にはいい釣りを展開している両名が、ノリーズカップということで前日にはしっかりとプラクティスをして本気で試合に参戦されました。 大減水の入鹿池を攻略し、ワカサギ食いのスーパービッグフィッシュを釣り上げた選手は現れたのか? 結果はいかに!?
田辺 哲男 | 伊藤 巧 |
Report
スタート前には、田辺プロから「以前の入鹿池は、サイズは出ないし難しいフィールドでしたが、ワカサギが豊富でその他のベイトフィッシュも育ち、いまではロクマルも狙える状況になって。しかも交通の便も良くて非常に恵まれたフィールドだと思います。前日プラクティスをした様子では、タフで簡単ではない状況。だけど、それでも連日50cmアップは釣れているから、一発出れば上位に入れると信じて一匹を大切に狙ってください。釣り方は……よくわかりません(笑)」。という激励の言葉がありました。
ひと通りレギュレーション確認や注意事項の説明をした後、まずは機動力の無い手漕ぎ艇からスタート。そしてその5分後にエレキ艇が一斉スタート。大減水のために目立ったカバーなどは皆無の入鹿池。水中の地形変化や沖のワカサギを狙う選手がほとんどのため、バラバラと各方面に広がっていかれました。晴天無風という天気もあり、1日の中にわずかに訪れるであろう時合いを信じて、粘り強く沖のワカサギボールを攻略している選手が多かったように見えました。日中には真夏のような暑さになりましたが、各選手それぞれが自分の信じるゲームを展開されたことでしょう。
今回ノリーズカップ初の試みとして、デジタルウエイイン方式を採用。当日の朝に配布した専用メジャーシートに載せて釣ったバスの写真を撮影し、メール送信にて検量するという新しい検量形式です。30cmというキーパーサイズ制限もあったため、晴天無風の入鹿池を攻略してウエイインされた選手は、120人中16人。ウエイインされたバスの数自体は少なかったものの、50cmオーバー 2匹を含む良型のバスが釣れており、ワカサギ食いのグッドサイズが多数存在していることを実感しました。 中層に浮くワカサギボールについて回るバスを攻略することがキーとなった状況下で、高性能魚探を使って、フットコンエレキにハイデッキといった本気のボートセッティングの選手が有利かと思えましたが、ハンドコンや手漕ぎ艇で楽しそうに参加されている選手も多く、バスフィッシングの奥深さを再認識することができました。
試合後にはレンタルボート店でカレーの昼食を食べた後、田辺プロと伊藤プロによるセミナーを開催。トーク内容は「当日のゲーム展開」についてタックル紹介を交えながら解説していただきました。話の中では「魚探に映るワカサギの群れの良し悪し(横に広いか、縦長に群れているかの違い)」や「『オーバー5』や『ディーパーレンジ 1/2oz』で水深6mレンジを攻略する方法」、「スピナーベイトでミドストのように弱くスローダウンして誘う」、「21gのロングリーダーヘビキャロでやる気の無い魚を釣る方法」といった話をしていただきました。セミナーのあとには表彰式と、参加者全員でのゴミ拾い、多くの景品が当たる抽選会なども行われ、1日を通して楽しいイベントとなりました。
TOP 5 Angler’s Pattern
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Winner 51cm 野中 亮太 選手
入鹿池は初めてということで場所もよくわからず、ど真ん中の沖で4”シャッドテールワームの7gダウンショットリグをやっていたところ、写真のバスが釣れたそうです。ど真ん中の沖に狙いを定めた理由は、入鹿池の経験者である同船者の判断で回遊のバスが通るであろうエリアということでした。晴天無風の天候で、朝の冷え込みと昼の暑さなど、タフなコンディションのなかでもなんとかして釣ろうと搾り出した結果が50cmアップになるのか30cmになるのか。そこで51cmを見事引き当てた野中選手がノリーズカップin入鹿池を制しました。
2nd Place Prize 50cm 西脇 康宏 選手
赤壁の沖にある他の人が全然やっていないフラットをシャッドのドラッギングで何回も通し続けて、見事50cmアップを釣った西脇選手。水深6mのフラットエリアで、水深3~4mレンジにシャッドを通すイメージで、魚探にワカサギが映り込む場所の中層をやり続けたそうです。釣り方は、スピニングタックルにフロロライン5lbのセッティングで、できるだけ遠くにキャスティングしてドラッギング。入鹿池には今年からよく通うようになり、朝イチはスピナーベイトやダイラッカでワカサギボールを狙っていたものの釣れず、入鹿池のキーパーサイズがよく釣れる釣りということで30cmクラスのバスを狙ってドラッギングをしたら、写真のバスが釣れたそうです。
3rd Place Prize 46cm 中嶋 怜香 選手
常連というほどではないものの、入鹿池で開催される大会にはよく参加されているという中嶋選手。サトシン岬裏のワンド内ということでクリスタルS 1/2ozをチョイスし、水深1mほどのレンジを通したところ、9時30分ごろに釣れたそうです。タックルはロードランナーヴォイスLTT 650MHにフロロ 18lbラインというかなり強気なセッティングで、さらにシャローをスピナーベイトで釣ってきたということで、田辺プロも「相当やりますね」と驚いた様子でした。大減水中の入鹿池ということで沖のワカサギボールを狙った選手が多い中、感覚を信じてシャローゲームを展開したことが功を奏しました。
4th Place Prize 46cm 横山 淳 選手
池のど真ん中にある中央イカダ周辺だけ、魚探へのワカサギの映り込みがよさそうだと感じて「ここで心中しよう」と覚悟を決めてやりきった横山選手。毎週のように入鹿池にきているということで、状況はよくわかっていたようです。釣れたリグは、3.1”シャッドテールワームの2.6gジグヘッドリグで、ボトム付近をスイミングさせるためのタックルセッティングでしたが、フォール中に食ってきたのが写真のバスでした。普段は4lbか5lbラインを使うところを、深めのレンジを攻めるために3lbまでラインを細くしていたため、かなり慎重なやりとりの末に見事46cmのバスをキャッチされました。
5th Place Prize 45.5cm 村田 直 選手
近隣に住んでいるものの、普段は琵琶湖に通っているため入鹿池に来たのは初めてという村田選手。稲荷山前で同船者に3バイトあり、稲荷山裏までいったところで3.5”スティックベイトの1.8gジグヘッドリグで写真のバスをキャッチ。ワカサギが中層に浮いていることが多かったのとジグヘッドの軽さから、田辺プロが「ミドスト?」と聞くと、中層のミドストではなく、一旦ボトムを取ってから数十センチ浮かせたレンジをシェイクして釣ったとのことです。琵琶湖ではここまで軽量なライトリグは使わないということで、初めての入鹿池用に準備してきた成果がしっかりと実を結んだ結果となりました。
Result
順位 | 受付No. | 氏名 | サイズ | 時間 |
---|---|---|---|---|
1 | 65 | 野中 亮太 | 51 | 9:49 |
2 | 31 | 西脇 康宏 | 50 | 12:47 |
3 | 9 | 中嶋 怜香 | 46 | 11:59 |
4 | 42 | 横山 淳 | 46 | 12:47 |
5 | 121 | 村田 直 | 45.5 | 12:35 |
6 | 119 | 浅田 有摩 | 45.5 | 12:40 |
7 | 127 | 田辺 哲男 | 44 | 12:46 |
8 | 97 | 宮武 貴之 | 43 | 12:12 |
9 | 126 | 伊藤 巧 | 40 | 12:41 |
10 | 37 | 後藤 昌久 | 39 | 12:07 |
11 | 35 | 伊佐治 尚也 | 38.5 | 13:00 |
12 | 59 | 手塚 広一郎 | 38 | 12:10 |
13 | 79 | 中川 瑠凱 | 35 | 12:49 |
14 | 25 | 杉山 昌史 | 34 | 12:43 |
15 | 20 | 辻本 莉菜 | 32.5 | 12:05 |
16 | 21 | 足立 剛宗 | 30.5 | 12:33 |
17 | 56 | 佐野 翔太 | 30.5 | 12:49 |
18 | 49 | 飯嶋 隆之 | 30 | 12:37 |
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